ご苦労さんでした銚子無線局 (Sun.10.6.2012)
仕事柄、関東地方の競売物件を閲覧しているが、この間、思いがけない物件を目にした。
銚子市にある銚子無線局が競売に出されていたのだ。
銚子無線局(JCS)といえば長崎無線局(JOS)と並んで、日本の2大無線局の中の一つである。
日本の船舶はもとより諸外国の船舶にとっても日本との情報通信の最大基地局であった。
JCS(モールス信号 トンツーツーツー ツートンツートン ツツツ)のコールサインは
いまだに私の頭から離れない。
四十数年前、国際航路の貨物船に乗船中、太平洋、カリブ海、インド洋、大西洋、地中海、黒海など
ほとんど全ての洋上から通信した。
通信状態が悪く、蚊の鳴き入る様なモールス信号を必死で受信した事もある。
遠い洋上から日本と交信できる唯一の通信所だった。
衛星を利用した通話による通信方法が主体となり、モールス信号による通信手段がなくなってから久しい。
時代の流れを目の当たりにしたようだ。
ご苦労さんでした銚子無線局。
ご苦労さんでした銚子無線局 (再Mon.1.13.2025)
仕事柄、東北、関東地方の競売物件を閲覧しているが、この間、思いがけない物件を目にした。
銚子市にある銚子無線局が競売に出されていたのだ。
銚子無線局(コールサインJCS)といえば長崎無線局(コールサインJOS)と並んで、日本の2大無線局の中の一つである。
日本の船舶はもとより諸外国の船舶にとっても日本との情報通信の最大基地局であった。
JCS(モールス信号 トンツーツーツー ツートンツートン ツツツ)のコールサインは
いまだに私の頭から離れない。
四十数年前、国際航路の貨物船に乗船中、太平洋、カリブ海、インド洋、大西洋、地中海、エーゲ海、
黒海などほとんど全ての洋上から通信した。
通信状態が悪く、蚊の鳴き入る様なモールス信号を必死で受信した事もある。
遠い洋上から日本と交信できる唯一の通信所だった。
無線通信は地球上空に存在する電離層を媒介とする電波伝搬を利用した中波、短波通信が主体であった。
モールス通信がこれに該当する。
しかし人工衛星を活用する衛星通信の商用化により、交信の主流はモールス符号から通話へと変化した。
モールス信号による商用通信が廃止になってから久しい。
これはモールス通信という特殊技術を有する無線通信士の終焉にもなった。
時代の流れを目の当たりにしたようだ。
ご苦労さんでした銚子無線局。